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2022-09-07
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舌みがき
南海和歌山市駅から車で5分のマルヤマ歯科です。
これは読売新聞に掲載された大阪大学歯学部 天野敦雄教授が書かれた文章です。
舌掃除 口臭や病気防ぐ
舌を思いっきり前に出して鏡を見てください。奥の方に黄色いコケがついていませんか?
この汚れは「舌苔(ぜったい)」と呼ばれる細菌の固まりで、口臭の原因にもなります。食べ物や唾液が気管に入る「誤嚥」は、高齢者が肺炎を起こす一因ですが、舌苔が多いと細菌が肺に入りやすく、肺炎発症のリスクが高まります。
舌は「細菌のゆりかご」と言われ、外から入ってきた細菌はまず舌の表面を仮のすみかにします。汚れた舌は格好の増殖場所です。
歯学部の学生、J君は大学の講義で、舌の表面には味を感じる「味蕾(みらい)」という受容体があり、舌がきれいだと食べ物の味がよくわかると習いました。早速、歯ブラシで舌を磨き、コーヒーを飲んでみました。「いつもより味に深みとコク、苦みがある」。その効果の大きさに驚いたそうです。
甘味、うま味、苦み、塩味、酸味はすべて舌で感じています。高級料亭などの繊細な味を存分に楽しむコツは、事前に舌を磨き、食べ物は少量を口に入れて、しっかり30回かむことです。
そうすれば、食べ物の味成分がよく唾液に溶け出し、味蕾が刺激され、「これはうまい」と感じられるはずです。日々食べている奥様の手料理も、舌を磨き、よくかんで食べれば、「これは三ツ星」となるかもしれません。
磨くための「舌ブラシ」は市販されており、歯ブラシでも代用できます。ブラシでかき出すように、やさしく舌の表面を掃除してください。口臭や誤嚥性肺炎の予防、そしてグルメを満喫するためにも、舌掃除をお勧めします。
院長ブログ3月18日「コロナ禍におけるオーラルケア」にも舌ブラシの重要性が書かれています。ご覧ください。