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― 院長ブログ ―

2022-06-24


CATEGORY  |  未分類

嚥下(えんげ)障害

南海和歌山市駅から車で5分のマルヤマ歯科です。

嚥下(えんげ)障害詳しく知りたい方は右のサイトをご覧ください。https://medical.francebed.co.jp/special/column/26_engesyougai.php

嚥下とは食べ物を飲み込むことです。上手く飲み込めなくなってしまうのが嚥下障害。食事の時にかんだものが上手く飲み込めなかったり、飲み込もうとするとよくむせる。それは嚥下障害かもしれません。原因は脳卒中に加齢、時には思いもよらない病気によることもあります。嚥下障害の人はどのくらいいるかと言うと推計で全国に約500万人いるそうです。嚥下障害を放置しておくと栄養不足となり、誤嚥性肺炎そしてさらには窒息になるなど命にかかわる病気です。

人が食べ物を飲み込む時は(嚥下の流れ)5つの動きが基本になります。

①舌が上あごに密着します。

②舌が後ろに下がる。(ものを飲み込む時舌の動きは大事です)

③軟口蓋のふたのようなものが動いて食べ物が鼻にいかないように閉じます。

④声門が閉じて気管の入口をふさぎます。(喉頭蓋が閉じて気管の入口をふさいで肺の方にものが入っていかないようにする。

⑤最後に舌の付け根にある骨(舌骨)が動いて食道が開いて食物が入って行きます。

のどの筋肉(咽頭収縮筋 食物をしぼるようにして食道に送り込む)の動きが悪くなると食物が食道に入りこまなくなり気管に入り込んで行きます。どこが悪くなっているか見つけることが大事です。

どういう症状が出ると嚥下障害を疑うのか

  • 食事の時間が長くなる。噛めなくなってしまう、一口で飲み込めていたのが飲み込めなくなる。
  • むせる
  • 咳き込む
  • 飲み込みが悪くなった
  • 唾液がたまる
  • 声がかすれる 喋る時と飲み込む時は同じ筋肉を使う。声帯を閉じて息を出すその閉じる筋肉が弱くなる。
  • 食べる量が減り瘦せてきた。1ヶ月で5%瘦せると危険です。
  • 食べられるメニューが限定的になってきた。

こういう症状が出ると嚥下障害が疑われます。受診の目安は症状が著しく、なかなか回復しない時は受診した方がいいです。

 

嚥下障害を起こす病気脳卒中、パーキンソン病、認知症、数は多くないが口腔周囲癌、薬の副作用で起こることもあります。嚥下障害の原因で最も多いのはくも膜下出血です。後遺症は飲み込みをつかさどる神経の延髄がダメージを受けてしまうと、のどの部分に影響が出てしまい口から食べることができなくなります。

加齢による嚥下障害

朝起きた時や夜寝る前にせきが出る。食事の時むせて咳き込む。そのうち発熱を起こして息苦しさを感じるようになる。嚥下障害が原因の誤嚥性肺炎です。

姿勢 猫背の姿勢も原因になります。食べる時姿勢がまっすぐであると飲み込むと、すぐに食道に入ります。ところが猫背であると食べようとするとあごが上がり、のどの筋肉が突っ張った状態になり飲み込みづらくなります。さらにあごを挙げることで口から気管まで一直線となり、食物が気管に入ってしまうのです。

意外なことがきっかけで嚥下障害になることがあります。

転倒して大腿骨骨折、入院して手術を受けました。しばらくすると食事の時よくむせるようになり、誤嚥性肺炎を発症しました。原因は骨折の痛みで動けなくなり筋力が低下してしまったからです。1週間寝たきりの状態であると15パーセント、1ヶ月寝たきりの状態であると50パーセントの筋力低下が起こると言われています。

その中でも口の周りの筋肉、舌の筋肉は落ちやすく、嚥下の状態が悪くなります。食事が取れなくなり低栄養となり、体重が激減しこのままでは寝たきりになってしまいます。

嚥下障害になるとどうしたらいいのか。

あごからのどにかけての筋肉を鍛えることで失われた咽頭収縮筋の働きをカバーすることです。① ②は猫背を改善するトレーニングです。

①両手を後ろに引き肩甲骨を寄せる。胸を張りながら肩を開いて肩甲骨を寄せる。これを20回ゆっくり繰り返す。

②太ももの裏側のストレッチ。太ももの内側の筋肉が伸びるように足をまっすぐ伸ばすだけでいいのです。椅子など利用して少し高い位置でやると効果的です。 私たちでも体を前にかがめると床に手が着かない。太ももの内側の筋肉の長さが短くなるからです。この筋肉は膝から骨盤についているので短くなると膝が前に引かれ、まっすぐ立っていられなくなり前にかがまり猫背になるのです。

③ ④はのどの筋肉を鍛えるトレーニングです。

③口開けトレーニング  喉仏の上を意識して口を大きく開け10秒キープ、これを5回2セット繰り返す。

④あご引きトレーニング 先ず下顎を前に突き出し次に力いっぱいあごを引きその状態を5秒間キープ。5回2セット行う

飲み込む時には舌も重要な働きをしています。

  • 舌のトレーニング舌で上下左右のほほを内側からおす。舌で上顎をおす。10秒間を2セットします。
  • よく話す
  • 歌をうたう
  • 息吹きトレーニング のどに何か詰まった時せきで出せるようにする。

嚥下障害の人が食べにくい物

*高野豆腐   かんだ時に出る汁でむせやすい。

*お茶漬け   水分と固形物に分かれているので難易度が高い

*麵類     麵類を 細かく噛んで飲み込む人はいない。のどごしで食べてしまう。液体と固形物はむせやすい。

*そぼろ丼   細かく散ってまとまらないので飲み込みづらい。

*玉こんにゃく そのままのみこみ詰まってしまう。半分に切って食べる。

*ミニトマト、ブドウなどはすべりやすいので皮をむいて半分に切って食べる。

健常者にはわからない意外なものが食べにくいようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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