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― 院長ブログ ―

2022-07-08


CATEGORY  |  未分類

知覚過敏

南海和歌山市駅から車で5分のマルヤマ歯科です

虫歯がないのに歯がしみるのは知覚過敏です。知覚過敏は歯周病のシグナルです。放置していると歯周病が進行し、そこから思わぬ別の病を招く危険性があります。

知覚過敏

歯がしみる時、虫歯であるか知覚過敏であるか見分け方。どちらも冷たい、熱い、甘い、酸っぱいものがしみますが、

知覚過敏は 痛みは一時的。穴はあいていない。

虫歯は 痛みは持続的。穴があいている。

痛みを感じる神経は歯の表面に出ていないので、本来は冷たい飲み物や酸っぱいものを食べただけで刺激をうけることはありませんが、歯はエナメル質という硬い組織でおおわれており、その内側に象牙質があり象牙質より象牙細管という細い管を通して神経につながっています。エナメル質が何らかの原因で傷がつき象牙質が表面にあらわれると、刺激が象牙細管から神経に伝わり、しみるという症状につながるのです。白いエナメル質がなくなり黄色い部分がみえてくる、これが象牙質です。ただ、象牙質が目に見えない時でも症状が出る場合もあります。

知覚過敏の原因

1 歯ぎしり

就寝中の歯ぎしりは知覚過敏の原因になります。歯ぎしりによって歯が壊れたり擦り減っていくことで知覚過敏が生じることがあります。歯ぎしりによって1本の歯に100Kgの力がかかると言われています。そのため表面のエナメル質が削られて象牙質がむき出しになることがあります。それから歯ぎしりによって歯の側面歯肉に近い所がへこんでしまう場合もあります。。歯に強い力がかかることで根元が削られていきます。知覚過敏の原因となります。

2 食生活

炭酸飲料、レモン果汁、野菜ジュース、スポーツドリンク、トマトジュース、オレンジジュース、パイナップル、グレープフルーツ、ヨーグルトなど酸性度の高い飲み物を長時間摂取すると歯のエナメル質が溶けて知覚過敏になりやすい。酸性度の高い飲食物により歯が溶けてしまいます。この現象を歯の酸蝕と言います。(酸蝕症)PHの低い炭酸飲料などを長時間摂取する生活習慣を改善しないと冷たいものがしみますし虫歯にもなりやすくなります。

3 TCH(Tooth  Contacting  Habit)歯列接触癖(上下の歯が持続的に接触させる癖)

上下の歯が1日に接触する時間は通常は約20分であると言われています。TCHの方は歯を食いしばって、その歯に向かって舌を押し付けてしまい、舌の側面がボコボコになる。舌の側面に歯の圧痕が見られるとき(舌の側面に歯型が残る)は要注意。昼間そういう状態であると夜も知らない間に歯ぎしりをしているかもしれません。TCHと歯ぎしりで知覚過敏になると考えられます。TCHは知覚過敏の原因だけでなくあごの関節への負担が増えて顎関節症の原因にもなる可能性があります。顎関節症患者の約8割がTCHをもっていると言われています。

対策法は「リラックス」などと書いたメモを目に見える所に貼り、見るたびに歯をはなすようにする。詳しく知りたい方は院長ブログ5月5日顎関節症を参照してください。

4 歯周病

歯周病はプラーク(細菌の集まり)が原因で歯肉に炎症が起こる。進行してくると歯と歯肉の境が破壊されて歯周ポケットが形成される。放置するとさらに歯周病が悪化していく。すると身体は強い免疫作用のあるサイトカインを作り出して対抗するが、このサイトカインは骨を溶かす細胞を刺激するため歯を支えている歯槽骨も溶かしてしまい、結果歯肉が下がってしまう。たかが歯周病と侮る勿れ。放置すると歯周病菌が全身に回り糖尿病、脳梗塞、心筋梗塞など全身に悪影響を及ぼします。歯周病になって歯肉が下がって象牙質がむき出しになることで知覚過敏の原因となります。

知覚過敏の改善方法

① 歯磨きをして様子を見る

知覚過敏に悩む方は歯を磨くとしみるため、歯磨きがおろそかになることが多い。口腔内をきれいにすると唾液に含まれるカルシウムが象牙細管をふさぎ知覚過敏の症状が治る場合もあります。知覚過敏にきく歯磨き剤もあります。歯磨きの後はデンタルフロスをするといいです。プラーク除去率は歯ブラシだけでは約50%であるがフロスを併用すると約80%になると言われています。出血してもそれを悪い血だと思いしっかりお掃除する必要があると思います。

② 歯科医院で知覚過敏抑制剤を塗る

露出した象牙質に薬を塗ることで、外部からの刺激を緩和します。ピタッと治るのは難しいかもしれませんが、痛みを軽減することできます。

③ 樹脂をつめ象牙細管をふさぐ

歯肉が下がり歯の根元がむき出しになっている所に樹脂をつめる。知覚過敏の症状が緩和されます。

④ 歯ぎしり

歯ぎしりをする人はマウスピースを装着する。マウスピースで歯ぎしりをなくすことはできませんが、1本1本の歯にかかる負担が少なくなります。

歯ぎしりの改善体操

こぶしを軽く握り頬の筋肉をやさしくほぐす。歯ぎしりをしたり食いしばりをすると咬筋がかたくなる。この筋肉をやさしくほぐしてあげる。お風呂に入った時などに行うとよい。

 

 

 

 

 

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