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― 院長ブログ ―

2022-07-14


CATEGORY  |  未分類

かみ癖について

南海和歌山市駅から車で5分のマルヤマ歯科です。

40年以上歯科診療を続けてきますと記憶に残る患者さんがいます。そういう症例を見ていただきます。

59歳男性の患者さんです。左下5,6,7番抜歯後20数年間放置し、右側の歯だけで食事をしていたそうです。問診では、いびきをかき、時々息が止まり目が覚めてしまうので眠れない。そのため昼間眠くなる。それで夜寝る時、枕を首の下に置き救急蘇生ABCのBの気道確保するような姿勢で寝るそうです。睡眠時無呼吸症候群が疑われます。ひどい肩こりがありカイロプラクティックやマッサージによく通いシップも常用しています。

初診時の口腔内の写真です。

 

治療方針

① 歯肉の状態は比較的よかったので、ブラッシング指導、スケーリングを行う

② 左下欠損部にインプラント埋入、治癒するまで4ヶ月の間に低くなった

咬合を高くする。

 

 

 

 

 

 

③ スプリントにより咬合挙上し、その高さで補綴処置を行う

 

 

 

 

 

 

この段階でよく眠れるようになり、肩こりも楽になっていました。

挙上する歯がほとんど天然歯であるため歯をけずらずに挙上しました。

 

 

 

 

 

 

 

④ 最後にインプラント補綴を行う

 

 

 

 

 

 

 

インプラント上部構造を装着しました。患者さんが左側でも嚙めるようになると翌日には今まで首が右に曲がらなかったのが曲がるようになり、しばらくすると不整脈も起こらなくなったと言われ、最初の問診時これらのことを聞いていなかったので私もびっくりしました。

長期間片側でかみつづけるとかみつづけている側のあごや首の動きが悪くなります。例えば右側でずっとかみつづけると下顎が右側に動かしづらくなります。左側には動きます。首も同じように右側後方に動かしづらくなります。

食事をする時は左右両側の歯で食べることが大事です。

長期間片側の歯でかみつづけると下図のような顔になるとも言われています。

 

 

 

 

 

睡眠時無呼吸症候群の方が歯科治療をすることで全ての方がよくなるわけではありません

 

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